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きのうのこと

すてきなあの頃へ

私と夢と少年A

こんにちは!
昨日のサーバー落ちはSMAPじゃなかったと知って罪悪感に苛まれている小春です。

私は毎日のように夢を見ます。
今日の夢はとても悲しいものでした。
なんだかやりきれないし、忘れたくないのでここに書いておこうと思います。
夢なのでとても謎な展開が多いのですが、そこは目をつぶってください…


夢の中では私は学生で、修学旅行中。
と言っても、周りは知らない人ばかりでしたが。
とにかく今が修学旅行だということは当たり前のように理解していました。

夜、ホテルの部屋で同じ班の女子達と雑談をしていると、控えめにドアがノックされました。
開けてみると、なんと可愛い男の子が立っています。
私達は彼を知らなかったけれど、どうぞどうぞと部屋に入れました。

修学旅行という架空の設定なのに彼は年下のもよう。
異性の部屋に行ってはいけないという認識もないようです。
夢って怖いですね。

彼はとてもいい子で、私達に凄く懐いてくれました。
すぐに仲良くなって、まるで姉弟のように笑いあっていました。
部屋でうどんを作ってご馳走したり、お風呂を貸してあげたり。
ほんとうに、弟みたいで可愛かったです。

そんな中、ふと部屋のドアに付けられたモニター(小さいテレビのようなもの)に緊急ニュースが流れます。
この夢の中では先生からの連絡事項がそのモニターに流れる仕組みになっているようです。

緊急ニュースの内容はこうでした。

「先ほど、このホテル内で殺人事件が起きました。絶対に誰も部屋から出ないように」

それを見た私たちは先ほどの和んだ空気から解き放たれ、一気に顔面蒼白になり誰も言葉を発しなくなります。

それもそのはず。
だって「このホテル内」には私達の学校の者しかいないのですから。

同じ学校の人がこんな狭いホテルの中で殺人を犯すなんて、という恐怖。
「絶対に誰も部屋から出ないように」=まだ犯人は見つかっていないということ。

身を寄せ合う私達。
彼も当然のように輪に入っています。
みんなで抱き合うように恐怖を打ち消している時、再び部屋がノックされました。

「絶対に誰も部屋から出ないように」という言いつけを守り無言を貫く私達をよそに、遠慮なくドアは開かれます。
思わず顔を上げると、立っていたのは先生でした。
私達はとりあえず少しだけ安心しました。

若い男の先生は体育の先生のような風貌。
そしてずんずんと部屋に上がり込んで、私の隣で俯く彼に目を向けこう言ったのです。

「○○を殺したのはお前か!!!」

一同ぽかんと口を開けます。
ただ、彼だけは依然俯いたまま、先生の方を見ようとしません。

この人何言ってるの?
彼が殺人なんかするわけないじゃない。
あんなに無邪気に笑っていたのに。

混乱する私達の目線が、彼だけに注がれます。

長い沈黙のあと、彼はようやく口を開きました。

「はい。そうです」

場の空気が凍る中、彼は静かにそう言って先生と共に部屋から去ろうと立ち上がり、私達を見下ろしてこう言いました。

「ごめんなさい」

微かに笑って。
今までの距離を自分から突き放すように。
でも、少しだけ名残惜しそうな目で。
私達を見つめていました。

そこで夢は終わりました。


目が覚めて、私はただただ悲しかった。
最初に私達の部屋を訪ねてきたのは、きっと現場から逃げてきたんだな。
でも、私達が歓迎して、とても嬉しそうにしていたのは、匿ってもらっているから、という感じではなかった。

彼は一体何を思って殺人を犯したのだろう。
緊急ニュースが流れた後、どうして私達を殺さなかったのだろう。
彼の目に、私達はどう映っていたのだろう。

全ては夢の中。真相なんて知る由もない。

ただ、忘れられないのは、彼が殺人犯ということではなくて、彼の朗らかな笑顔なんです。

もしまた彼に会えたなら、今度は別の形で。
悲しみではなく、幸せが残る夢をみせてほしいです。

と、なんのオチもない夢物語でした。