きのうのこと

すてきなあの頃へ

無題

「死にたいって笑った彼女にこう言った、「死ねばいいじゃん」、彼女はわけがわからないというような顔で「なんでそういうこと言うの」だって、じゃあきみは僕が「生きろ」と言えば生きるの、僕が「死ね」と言えば死ぬの、「死にたい」なんて、そんな脆い気持ちでしょう、所詮はすべて自分できめること、誰がなんて言おうが死にたい人は勝手に死んでいくでしょう、知らない間に、ねえ。人が、死ぬこと、どんな終わり方でも、それが、そのときが寿命なんじゃないの、誰も、巻き込まないよ、死なんて誰も巻き込まない、命はさあ、自分一人のものでしょう、それをどうしたいかくらい自分で決めてよ、きみが死のうが生きようが僕は変わらないよ、なんにも変らないよ。きっときみの周りだってなんにも変らない、死にたいのならそうすればいいじゃんか、自殺したいんならもっと確実な方法を選べはいいじゃないか、一発で完璧に死ねる方法なんてたくさんあるのに、それを選ばないのはなぜ。中途半端な自殺は誰も認めてくれないよ、自分が弱い人間だと知らしめるだけの行為、虚しいでしょう、苦しいのなら、いっそ死んじゃえばいいのにね、誰もきみを悪くなんて思わないよ、可哀想だなってだけ。だから、もう、僕の手を煩わせるのはやめてくれないか。死にたいのならちゃんと死んでくれ、生きたいというのならそれを認めてくれ、そうしたら、僕だって支える方法を考えるよ。きみが苦しんでいること、ちゃんと知っているんだよ、死にたいのなら死ねばいいっておもうほどにつらかったことも知ってるんだよ、無駄な延命に力を使いたくないんだよ、僕は、本当は、きみを助けたいよ。きみが、拒否しているんだろう。もう、わからないよ。きみの扱い方がわからないよ。せめて教えてよ、生きたいのか死にたいのか、はっきりさせてくれよ。きみが、ひとりで決めることだよ。きみにしか、決められないことだよ。頼るのは、それからにして。僕には、きみの気持ちがわからない。人のきもちなんてわからないだろう、誰だってそうだ。だから、だから、だから。こんな僕は冷たいかい、それならそれで突き放してくれよ、無駄な人間関係が、きみにはいちばん不必要だって誰よりも知っているのはきみだろう」

 

傷ついた人の対処は難しいですね