毎朝起きて思う、今日もこの世界だ、って。
今日も、私にとって素晴らしいものは素晴らしくないし、私が嫌いなことばかりみんなが好きで、ああ、自意識過剰か、それがそうでもなくてさ、ハッキリ言われることもあれば、あまりにも異常なので自覚していることもあるし、参ったな、生まれる世界間違えたな、疲れたな、飽きたな。
目が覚めて、なんとなく一瞬そんなようなことが頭をよぎる。
あ、現実だ。
布団から出れなくて、出たくなくて、このまま、ずっと閉じこもってたいな、ずっとこのままがいい。このまま誰とも会わなければ何も見なければ何も、感情を動かさなければ、きっとなんとかなるかもしれない、今日をちゃんと生きていけるかもしれない、大丈夫かもしれない。生活はできない、でも、ただ生きていることはできるかもしれない、呼吸を止めない限り、私は生きている。そんなつもりないのに。多分私はとっくに死んでる。色んな意味で。
この世界に生まれて、私は何回か死んで、そのぶん何回か生まれ変わった。でも、核は死なない。壊れない。肉体は生きようとするのに、心は、脳はそれを拒否する。ちぐはぐに生きている。生かされている。ただ、生きてる。
その中で見つけた面白いもの、素敵なこと、好きなもの、大切なもの、私にとっては全部、誇らしいよ。私の中だけに留めておきたいよ。抱きしめて、どこにも行かないでって。そうしないと、すぐ消えてしまう。私の中のそれらが、外気に触れて、視線を浴びると、ほろほろと、溶けるみたいに、燃えるみたいに、灰になって消えてしまう。私はそれが、怖い。恐ろしい。とても、かなしい。
かなしい、こわい、つらい、しんどい、毎日そう思ってる、頑張って、人並みの生活をしてみると、案外できるし頑張れる、それでも、どこか、虚しいし、つかれた、なあ。
最近は、そんな毎日。
年末だってさ。早いね。
大好きな人に、もう二度と会えないのが、ずっとつらい。
死んじゃったら、会えないんだってさ。
もう二度と、会えないんだって。
もう二度と。
永遠に。
嘘みたいだな。
あんなに近くにいたのにさ。
躁鬱って一生治らないらしいよ。
だからこんなの全部気休めなんだあ、って笑いながら薬を飲んでる。
ほんとはそのあとちょっと泣く。
馬鹿みたいだろ。
馬鹿なんだけどさ。
頭の中が喧しい。
おかしくなったフリして今日は寝る。
切りてえけどやめる。
あくまでフリだから。
本当におかしくなったら自然とやるだろ。
さよなら、2019